初参式

今年度は7月22日に専徳寺仏教婦人会の主催により初参式が行われ、5名の子供さんが受式されました。過疎化や少子高齢化の進む田舎のお寺ですが、このように「おめでとうございます」とお迎えし、仏縁を通して新たな命の誕生を喜ばせていただけるご縁があるというのは本当に有難いことであります。

初参式とは一般的には子供が生まれて1カ月ほどすると、お宮参りといって神社にお参りする人が多く、「お祝い事はお宮さん、死にかかわる悲しいことはお寺さん」という意識があるのではないでしょうか。お寺にお参りし、阿弥陀さまへ新しい「いのち」の誕生を報告し、感謝の思いを表すことを浄土真宗では初参式といいます。そして親にとって子供の誕生は、親として生きる出発点でもあります、この子供が4カ月生きたなら、この子供の親も生後4カ月の親なのです。初参式というのは子供のための儀式でもありますが、実は親として生まれた、お母さん、お父さんにとっての初参式でもあるのです。

はじめに専徳寺から記念品の子供用のお念珠を授与し、そのお念珠を持ち初参式のお勤めです、お勤め中にはそれぞれ前に出て焼香をしてもらいましたが、みんな上手にお参りしてくださいました。

去年まではコロナ禍もあり、子供さんの参加も少なかったですが、今年は5名の子供さんにご兄弟や専徳寺の副住職の息子も参加し、今年は賑やか初参式となりました。ゲスト出演の副住職の息子は自分が主役とばかりに最前列でしっかりと手を合わせておりました(笑)

式後は婦人会の方々の手作りおやつを食べて、大きな本堂でお友達と一緒に走り回って子供たちの楽しそうな笑顔を見ることができて有難いご縁でありました。また子供たちの成長した姿をお寺に報告しに来て下さることを楽しみにしております。受式された皆さん、改めておめでとうございます。

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