初参式

年末に、熊本に帰省をしておりました副住職の友人が、子供が生まれ報告に専徳寺へお参りに来てくださいました。その友人は高校生の時に専徳寺に泊まり前住職からご法話していただいた時から、約10年ぶりに専徳寺へお参りくださいました。10年たち大人になり次は自分の子供を連れてお参り来て下さり有難いご縁でありました。

一般的には子供が生まれて1カ月ほどすると、お宮参りといって神社にお参りする人が多く、「お祝い事はお宮さん、死にかかわる悲しいことはお寺さん」という意識があるのではないでしょうか。お寺にお参りし、阿弥陀さまへ新しい「いのち」の誕生を報告し、感謝の思いを表すことを浄土真宗では初参式といいます。

友人の生まれた赤ちゃんにとっては人生初のお寺参りになりますが、親にとって子供の誕生は、親として生きる出発点でもあります、この子供が4カ月生きたなら、この子供の親も生後4カ月の親なのです。初参式というのは子供のための儀式でもありますが、実は親として生まれた、お母さん、お父さんにとっての初参式でもあるのです。

ここ数年はコロナ禍もあり、毎年、仏教婦人会と合同で行っておりました初参式を行うことができておりませんが、今年は開催することができればいいなと思っております。

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